赤坂みすじ通りの、ちょっと変った名前のスナック"水曜日の朝"のお客たちが、聞き上手のママにさそわれて語りあかす話のなかに愛の美学を鮮やかにすくいとった連作小説。交通事故の手術のために骨盤の骨を提供してあげたことがかえって重荷となり、恋人に自殺されてしまうデザイナーの話「恋骨」。自分のベッドに他の女をつれこむような男でも別れられない「恋闇」など七つ物語。