彼の者たちの武器は、
無私の心と千両智恵。
数之進と一角――幕府御算用者は、
弱き者たちの味方です。
書下し
シリーズ復活第二弾!
馴染みの魚屋で起きた小火騒ぎ。生田数之進は、
現場の裏口に残された湿った紙縒りを見て、附
け火――放火の可能性に思い至る。また、盟友
・早乙女一角とともに潜入探索にはいった越後
国尾鹿藩の上屋敷では、国許からの切実な陳情、
そして藩主の安藤丹波守直之が昼間から泥酔騒
ぎを起こすなど、不穏な動きが……。無私の心
で民を助ける幕府御算用者の千両智恵が閃く。
目次
序章
第一章 八百屋お七の恋火
第二章 手暗三人衆
第三章 尼御前
第四章 御用頼みの旗本
第五章 乾の旗本
第六章 秋月藩の家督相続
第七章 御通抜けの罠
あとがき
参考文献