行動経済学は、人間が合理的には行動しないことに着目し、従来の経済学ではうまく説明できなかったことを、心理学の要素も加えながら人間の行動を観察することでとらえようとする、より実践的な経済学です。
行動経済学のエッセンスを知ることで、これからの未来を生きるこどもたちにとっても大きなプラスになるはずです。こどもから大人まで、入門書となる内容です。
本書では、小学校高学年を主対象に、高度な理屈を必要としない「行動経済学の基本」をわかりやすい事例を交えながら説明。じつは今さら聞けないと思っている大人にもわかりやすく説明します。
行動経済学は「将来、合理的な行動ができ、損をしないように生きる力」を育みます。また、近年、学校教育の現場で教えるお金の教育ですが、資産運用は知識だけではうまくいきません。知識だけでは合理的に行動できないことを本書でも説明し、知識さえあれば資産運用ができると思っている大人にも警鐘を鳴らすような内容を目指します。
また、行動経済学の考え方は日常生活のさまざま場面で応用することができます。簡単な応用の方法についてわかりやすく解説し、行動経済学により興味を持てるようにします。
本書の中で取り上げるさまざまな事例は、家庭内コミュニケーションを推進することを目的とし、親子が会話をするきっかけとなるようなテーマを吟味しています。こどもをこども扱いせずに、対等に話し合える環境を大人がつくることも大切な家庭教育となります。
※本書の内容は予告なく変更になる可能性があります。予めご了承ください。