肥前長崎の出島で通訳として働く父から英語やフランス語を習うお柳。女人禁制の職業に憧れるお柳は、釜次郎(のちの榎本武揚)と出会う──。攘夷運動、大政奉還、戊辰戦争から明治維新へ。実在の女性通詞の生涯を描いた感動の長編時代小説。