魔法省の懲戒尋問で、かろうじて退学処分を免れたハリーは、5年目の新学期を迎えた。しかし魔法省は、同省の役人ドローレス・アンブリッジを「闇の魔術に対する防衛術」の教師としてホグワーツに送り込む。闇の帝王の復活を認めたくない魔法省は、ハリーの証言を信じようとしない。校内には厳しい校則が張り出され、嘘つき呼ばわりされたハリーには、残酷な罰則が科せられる。権力が介入した魔法魔術学校では、ダンブルドア校長もしだいに窮地に追い込まれていく。