ぼくは、母さんが生まれ育った家で暮らすことになった。この家には、おじいちゃんがひとりですんでいる。おじいちゃんとぼくはきょうから家族だ。おじいちゃんが庭に何かつくっている。鳥のエサ台だ。「鳥が来る」と、おじいちゃんはいうけれど、ぼくは「来るわけないさ」と思う。……おじいちゃんとぼくの心がゆっくりゆっくり、しだいに近づいていくようすを丁寧に描く、静かな時間の流れる家族の物語。
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