「型破り」な自治体で奮闘する、「規格外」の職員たちの姿をあざやかに描く!神奈川県中部に位置する座間市。人口13万人ほどの小さな自治体だが、今、生活困窮者支援の取り組みで全国から注目を集めている。同市生活援護課は生活保護や就労支援、子どもの学習支援など様々なサービスを提供し、その試みは新しい。職員自ら、既に困窮状態になっている住民だけでなく、その予備軍にも救いの手を差し伸べている。座間市生活援護課は「どんな人も見捨てない」がモットーなのだ。なぜこのような対応が可能なのか。その理由は、ともすれば対立しがちな自治体とNPO法人などの民間団体(「チーム座間」)がタッグを組んでいることにあり、それを実現する職員たちの日々の奮闘にもある。本企画は、こうした「断らない」生活支援の舞台裏にスポットを当て、困窮者サポートに奔走する座間市生活援護課の職員とチーム座間の姿を追う。彼らの取り組みを通し、地方自治体の未来も考察する。<目次>第1章:断らない相談支援第2章:チーム座間第3章:「食」と「住」を支えるNPO――フードバンク第4章:「働きたいのに働けない」の現実――就労準備支援第5章:閉じこもる人々を可視化する――アウトリーチ第6章:子どもの居場所を作る第7章:生活援護課の人々第8章:規格外の役人第9章:対談 困窮者支援の未来