百歳まで生きることは幸せにつながるか。80歳くらいから、できるだけ医療には近寄らず、自分らしく老いて自然に任せるあり方を模索する。自宅で最期を迎えたいと望む高齢者は、近年のアンケートによれば7割ほどだが、実際には、在宅死は14%(2019年)に過ぎない。どうしたら自宅で最期を迎えることができるのか、またそれは、どのような場合でも最善なのか。約30年間にわたり長野県で地域医療に携わってきた医師が、自らの豊富な体験を基に、医療と介護を巡る制度の矛盾や、家族間の齟齬にも目を向け、高齢者が自分らしく最期まで自宅で過ごすためのヒントを提示する。
鎌田實さん(医師)推薦!