• Authorドン・フリーマン

くれよんのはなし

一つの箱の中に八色のクレヨンが入っています。そのクレヨン達は外に出たがっていました。 一方、壁には一枚の画用紙が画鋲で止めてあります。その画用紙は誰かに絵を描いて欲しくて待っていました。 ある日、クレヨンの箱がひとりでに開くとクレヨン達は大喜び。さっそく画用紙に絵を描き始めました。 青色のクレヨンが描くのは空と海。黄色のクレヨンは太陽と島を描きます。 それから茶色のクレヨンは男の子と木の幹を二本描き、緑のクレヨンは木の葉とカメを描きました。 紫色、黒色、白色、赤色と、他のクレヨン達も続けて画用紙に描きます。そして、とうとう絵が完成しました。 ところが、その絵に描かれた男の子はなんだか悲しそうな表情をしています。 「ぼくたち かわいそうな えを かいちゃったね。だけど もう なおせないよ」 青色のクレヨンがそう言って、クレヨン達は箱の中に戻っていきました。 するとその直後、絵の中のカメが突然と動き出し・・・。(pictbookより)

>> 続きを表示