この書籍は、
「自分の考えって浅いなぁ...」
「考えているはずなのに考えている気がしない」
「自分のあたまでしっかり考えた感覚がほしい」という、
深く考えられない悩みがある人のためのものです。
そんな人でも、遅考する(ゆっくり考える)方法を身につけることで、論理的思考力だけでなく発想力も高められます。
<「遅考」の5大メリット>
・ 思考の間違いが起こりやすい場面を理解できる
・ 思考に誤りがある可能性に、恐れず向き合える
・ よりよいアイデアや仮説を粘り強く考え続けられる
・ さまざまな思考ツールが使いこなせる
・ 想像力と創造性を発揮して、いろいろな可能性を吟味できる
<「遅考術」とはどんなもの?>
1.マイナスをゼロに→思考にエラーが発生しやすい状況や場面を知り、注意できるようになる
2.ゼロからプラスへ→思考をうまく先へと進め、適切なアイデアや妥当な仮説を導き出すためのコツや方法
認知の「バイアス」が、1の主なターゲットです。2は「思考ツール」とも言えます。本書では一般的な思考ツールに加えて、科学で用いられる基本的な手立ても、日常的な場面でも使える効果的な思考の道具として紹介します。応用的な話題として、非科学・反科学・陰謀論といった現代的なテーマも扱います。詭弁とジレンマを扱ったレッスン4と7を挟み、飽きずにじっくり頭を働かせられます。
<本書の特徴>
その1【豊富な「問い」】
実際に問題に取り組むと、思考にエラーが発生しやすい場面を実感を伴って理解できます。
その2【対話形式】
問題がすぐに解けずとも、対話がヒントになり、限界の少し先まで自力で思考できます。この対話は、実際の遅考プロセスを再構成したもので、その過程や誤答も参考すればさらに思考力が高まります。