カーヴァーは一流誌にも作品を寄せているが、主な活躍場所は地方文芸誌である。彼のような純粋な短編作家にとってアメリカとく国は決して暮らしやすい土地ではない。 …良い点をあげるとすれば、彼の短編にはいかにもといった「トリック」や「おち」がないことだと思う。…カーヴァーの短編の最大の魅力は「無意識下における意外性」と言ってもいいと思う。 訳者あとがきより