女との仕合わせをとれば父を裏切ることに――
運命に悩む若者を救うため剣一郎が立ち上がる!
「桔梗の花が咲くころ、必ず迎えにくる」
どの巻からも楽しめる!
書下ろし時代小説の金字塔
水沼家の世継ぎと知らされた清太郎は、お絹に桔梗が咲くころ迎えにくるとだけ告げ、陸奥国へ発った。藩主である父を前に戸惑う清太郎。だが、それも束の間、刺客の刃が迫り、さらに偽のご落胤だとして評定所に訴えられてしまう。一方、南町奉行から経緯を知らされた青柳剣一郎は、真の裁きを懇願するが――運命に翻弄される若い男と女、父と子の絆を描く感動長編。