京の策略により、雪媛は遊牧民族の長オルチのもとに連行された。雪媛に興味をしめし夜伽をさせようとするオルチだったが、復讐に燃える京は雪媛を瑞燕国との交渉材料にすべきと進言し、その交渉の場までの同行を申し出る。しかし、その目的は、雪媛を奴隷商人に売り渡すことだった。一方、芳明を追って智鴻の屋敷へと押し入った瑯は、王家の息子・天宝と間違われて屋敷に連れてこられていた芳明の息子・天祐と出会う。智鴻の屋敷から強引に脱出した瑯と天祐は、芳明を探して旅を続ける中で、次第に打ちとけてゆく。内乱状態の瑞燕国で、雪媛にかかわった者たちがそれぞれに動き出し、雪媛の運命はまた大きな転換点を迎えるのか。中華逆行転生譚、激動の第10巻!