きみのヒミツを知って、恋がはじまる
最高にキュンキュンするラブストーリー!
少女漫画のヒーローにあこがれるコータと
クールに見えて、かわいいものが好きな優衣。
ふとしたことから、おたがいのヒミツを知った2人は
しだいに、相手を意識するようになって……!
なりたい自分と現実のギャップに悩む
すべてのひとに贈る
最高のラブストーリー!
まわりから投げかけられる、なにげない言葉や態度が
閉じこめていた、なりたい自分。
背中をおしてくれたのは、きみだった。
::::::::::::::::::::::::
ふつうはふつうじゃないって知れば、わかれば、変わることだってある。
優衣の提案は、まさにそういうものだった。
『おれ、そういうこと思ってても、いつもすぐにあきらめちゃってた。』
いってもしょうがないから、笑ってごまかしてた。
知られたらめんどうだから、かくしてた。
『わたしだって、めんどうだよ。もう、すっごくめんどう!』
優衣は眉根をよせて、ちょっと怒ったような顔になる。
『いっても意味ないって、思うことばっかりなんだもん。……でもね、思ったんだよ。』
いったん言葉を区切って、優衣はおれをまっすぐに見た。
『今回のこれは、わたしだけの問題じゃないって。』
ちょっと胸がじんとした。
(本文より)
::::::::::::::::::::::::