三十一歳のリビー・デイは七歳のときに母とふたりの姉を殺される。首を絞められ、斧を振りおろされ、ショットガンとナイフで惨殺されたのだ。生き残った彼女の証言によって、十五歳の兄ベンが殺人犯として逮捕され収監された。リビーはすさんだ少女時代を送り、自嘲的で無気力な大人となり、事件後に寄せられた寄付金で暮らしていたが、それも底をつきはじめていた。そんなとき、彼女は有名事件の真相を語り合う「殺人クラブ」の集まりに招かれる。事件について語れば謝礼を支払うという申し出に乗り、彼女はお金のため、家族に降りかかった事件を振り返るのだが。