日常の歪みに貼りつく99話の恐怖
掌編の名手が紡ぎ出す奇妙でうすら怖い白昼夢・怒涛の百物語!
日常の奇妙なねじれ、悪夢のような居心地の悪さ、纏わりつくような恐怖を巧みに描く我妻俊樹が満を持して挑んだ百物語集。
・子供の頃のある夏休みに起きた出来事「神隠しの話」(第3話)
・都内で地元の幼馴染を見かけた気がしたのだが…「水槽」(第26話)
・幼い頃、母親が通っていた会合。母親が事故に遭ったと連絡があり…「くろばとの会」(第87話)
・その家には女が出るのだけれど…「無視できない」(第94話)
・地元にある小さな坂で出会う不思議「くちなし坂」(第97話)
――など怒涛の怪異たち。読み終わればあなたの周りで「奇妙」が手をこまねいているかもしれない。