一人ひとりの個性を尊重し、子ども主体の教育を目指した大正自由教育運動。一九二〇年前後から活発化した運動の中で、最も先進的な実践を行い、わずか一二年で閉校した「池袋児童の村小学校」の教育内容や、子どもたちのその後の人生への影響などを、かつての在校生らの声をもとに追う。問題山積の現代の教育に何を問うのか。