本巻は、フランス留学後の1953年より、1979年までに書かれた建築論・建築批評をまとめたものである。主要論文として、世界文化社刊の「世界の美術」第13巻において吉阪が執筆した『世界の建築』の全文を収録した。これは彼の建築表現論として代表的であると考えられるので、本巻のタイトルも「世界の建築」とした。