カメレオンは、まわりの環境にあわせて体の色を変えながら、ハエを食べてくらしていました。
でもある日、動物園で見たほかの動物たちのことがうらやましくなりました。
あんなふうになれたらなあ。そう思うと、体がどんどん変化していきます。
ほっきょくぐまみたいに体は大きく灰色に。キツネのしっぽが生え、キリンのように首が長くなり、顔はゾウ……。
そこへ、ハエが1ぴきとんできました。けれど、いつもの長い舌がないので食べられません……。
「もとのぼくになれたらなあ!」
ページをめくるごとに、いろんな動物の特徴を身につけて、色も形もあざやかに変わっていくカメレオン。
絵とストーリーがみごとにとけあったゆかいな絵本です。