社会科学とは社会について研究する学問であり、政治学、経済学、社会学、人類学、国際関係論などが含まれる。その古典を読み返したところで、当時とは時代が違うのだから役に立つことはないと思われるかもしれない。
ところが驚くべきことに、現代を理解するためにはこれらの古典の知見について知る必要があり、さらに言えば現代で起こる様々な失敗は、古典の知恵を知らないために起こったものが多い。組織が官僚化することによる停滞、「抜本的な改革」に潜む罠、株式市場を活性化させることの危険性……。「教養にして実用」である社会科学の知見を明快に解説。
【本書で取り上げる社会科学の古典】
●マックス・ウェーバー「官僚制的支配の本質、諸前提および展開」
●エドマンド・バーク『フランス革命の省察』
●アレクシス・ド・トクヴィル『アメリカの民主政治』
●カール・ポランニー『大転換』
●エミール・デュルケーム『自殺論』
●E・H・カー『危機の二十年』
●ニコロ・マキアヴェッリ『ディスコルシ』
●J・M・ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』