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  • 著者Stand With Ukraine Japan
  • 出版社左右社
  • ISBN9784865280913
  • 発行2022年7月

ウクライナ戦争日記

2022年2月24日から現在までーー まさに今、戦争の渦中にいる24人の日記、緊急出版!

ある朝、ウクライナの人々は聞いたことのない爆発音で目を覚ました。 夫が戦地へ赴き幼い娘とふたりで逃げる母親、ロシア人の父とウクライナ人の母のもと占領下の村で生きる女性、さっき通ったばかりの公園が爆撃された男性…… 突然ロシアが侵攻してきてから数ヶ月間にわたり起こったできごとを一般市民の目線で綴った、唯一無二の日記アンソロジー。

ハルキウから激戦地マリウポリへ……たったひとりで乗り込んだ41歳の女性 やがて、マングーシュ村にある、巨大な軍事拠点に辿り着いた。そこは、以前警察署だった敷地につくられた、でかでかとしたロシアの検問所だった。マシンガンを持った男が私を引きとめ、書類と車両証明書を取り上げると、「車を置いて行くなら見逃してやる」と言い放った。

ウクライナ南部の都市メリトポリにて……ロシア兵に街が占領された34歳の女性 2月26日 メリトポリがすでに占領されていると知った日、私と母は床に顔をつけ、机の下に息を潜めて隠れていたーーそう、ロシア軍の「鉄砲隊」から。銃声が聞こえた。最初は遠くから聞こえるだけだったが、だんだん近くなってきた。

キーウからハルキウへ……戦禍を報道する香港人のフォトジャーナリスト 3月23日 ロシア系のポーランド人でメディア「インサイダー」のジャーナリストが、今晩落とされた2発目のミサイルによって、ポジールのレトロビル付近で亡くなった。私の友人は、この悲劇的な事件のわずか3時間前までこのビルにいた。

3月12日 戦禍の地マリウポリにて……鉄道会社の職員 一晩中爆撃されている!最初の爆撃が夜の8時半にあってから、ずっと続いているのだ。外はマイナス9度、室内はプラス9度だ。ついに今日で水が底をついた。街はこの一週間、水、電気、電波、そして暖房もない。

キーウ近郊の都市イルピンから西へ……夫が出兵し、娘と逃げる母 娘が泣く。朝に、午後に、そして晩に。娘は父を呼ぶ。「なんでパパは軍に入ることを選んだの?なんでただのひとであることを選ばなかったの?」と聞いてくる。私は彼女とは一緒に泣かない。耐えて、シャワーの中で水が顔に注がれるときにだけ、思いっきり泣くのだ。

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