妻が大きくなっていく。骨を軋ませ、糞尿を垂れ流し、不明瞭な言葉を発しながら。ひとりで介護をこなす夫の極限の日々が始まった…。これはホラーか、恋愛か。『ボラード病』で話題の芥川賞作家の書き下ろし長篇。〈受賞情報〉島清恋愛文学賞(第22回)