「リカバリー」と「就労」との関係からこぼれ落ちるものとは……精神障害当事者は、自ら体験してきた様々な「就労」の場をどのように意味づけているのか。「精神障害者」のラベルを貼られて生きるということをどのように捉えているのか。就労現場のフィールドワークと、「当事者との対話」によるライフストーリー・インタビューを重ねるなかで、法制度・支援システムと本人の行為の意味の複相性に着目し、彼らの「生の実践」を詳らかにした大作。