【絶版】今まで出されていた書籍の発行を終了すること。出版契約期間の満了や該当書籍の売行きが今後まったく見込めない場合などに絶版にする。(『出版社の日常用語集〈第4版〉』より)
■新刊だけが本じゃない!
「あなたが、いまこそ語りたい『絶版本』はなんですか?」そんなシンプルな問いかけから、この企画は始まりました。語りたくても語る場がなかった「あの一冊」について、24名に思う存分語っていただきます。「いま、ない本」から見えてくる世界とは?
■依頼の内容
【企画の趣旨】「あなたが、いまこそ語りたい『絶版本』はなんですか?」をテーマに、二千から三千文字(目安)のエッセイを書き下ろしていただく企画です。 一人一冊に絞って、その本に対する思い入れや思い出、自分自身や自分の研究に与えた影響をまじえながら紹介していただきます。「世の中にはまだこんな本があるのか(あったのか)」 「あの人はこんな本に影響を受けたのか」という驚きや再発見を読者に提供できればと考えております。また、これを機に、事実上「絶版」となっていた本に注目が集まり復刊されること、また古書市場や図書館の利用が促されることも願っております。
【原稿につきまして】単なる本の紹介ではなく、その本とご自身との関係や思い出に焦点を当ててご執筆いただければと考えています(ブックガイドではなくあくまで読書エッセイです)。また、「絶版」とタイトルにありますが、基本的に「絶版」をうたう版元は(弊社をはじめとして)少数です。なので、「絶版」の範囲を厳密に捉えていただく必要はありません。「事実上の絶版」=「品切重版未定」(通常の新本市場ではアクセス不可能なもの)を含め、ご検討いただければ幸いです。なお、特定の版元への批判や中傷はなるべくお控えください(この企画の本旨はそこにはありません)。
■集まった24名
古田徹也/伊藤亜紗/藤原辰史/佐藤卓己/荒井裕樹/小川さやか/隠岐さや香/原武史/西田亮介/稲葉振一郎/荒木優太/辻田真佐憲/畑中章宏/工藤郁子/榎木英介/山本貴光+吉川浩満/読書猿/岸本佐知子/森田真生/ドミニク・チェン/赤坂憲雄/斎藤美奈子/鷲田清一