情報技術の発達は、企業間の情報統合を促進したが、情報システムを複雑にし、外部との隔絶をもたらした。この状況下でのインターネットの登場は、市場における公開性、平等性の回復をもたらすという革命的役割をもつ。本書は、流通の発展過程と情報技術の発達との関係を体系的に位置づけ、日米における最新の情報ネットの展開を検証しつつ、混迷する世界経済でのネット取引の意義を提示する。