漱石・荷風ら文豪が愛した高座の空気。小島政二郎が筆をふるった芸人たちの生き様。談志がかきくどく名人たちへの思慕。寂聴が小説に描いた古老の語り口――講談専門の寄席「講釈場」をめぐって書かれた明治・大正・昭和期の随筆、小説を集成したオリジナルアンソロジー。〈巻末対談〉神田伯山・長井好弘