人間には、自分でも気がつかない素晴らしい能力が潜んでいる。そうした知性、感性、身体にわたる潜在能力を自己発見する活動が「自己啓発」であり、それに資するあらゆる場面でマルチメディア情報が利用できる。電子図書館、ディジタルミュージアム、教育システム、スポーツ、医療を例に、そこでのマルチメディア情報の意義、利用の方法、基本的技術などについて解説する。個人の能力が問われる生涯学習社会において、世界の変化を吸収し、新しい情報を発信し、自分に合った暮らしをしていくための自己啓発にマルチメディア情報がどう関わるのか。またマルチメディア情報社会において自己啓発がどのように行ないうるのか。読者自らも考えてほしい。