わが親鸞

愛欲も、名利への欲も、人間的弱さも、皆さらけ出して歩いた親鸞。 法華経の家に生まれた著者をして、「心懐恋慕、渇仰於仏」と言わしめるほど、宗派を超えて広く親しまれている人物である。 本書は、人間親鸞の辛辣な生涯を見据え、その足跡をたどりながら、人生をいかに真に強く生きるか、いかに飾らず生きるか。いかに自分らしく生きるかを問いながら、生きることの尊厳を見つめた書である。