【第30回小川未明文学賞 大賞受賞作品!】
~引っこし先の不思議な大家さんが、
わたしにだけ教えてくれた「ひみつ」って?~
身近な自然、動物、家族を、大切にしたくなる。
カステラみたいにふわふわでやさしい、心あたたまる物語。
小学4年生のこのみは、拾った子猫を飼うため、お母さんと2人で住める「ペット可」の部屋を探していました。なかなか見つからず困っていたところに紹介されたのは、カステラのような見た目のアパート。そこの大家さんは、魔女なのではないかといううわさがある、ちょっと変わった人でした。
このみは、大家さんを「ざらめさん」と呼び仲よくしますが、ざらめさんには、とあるひみつが……。不思議なことが起こるたびに理由をさぐっていたこのみは、ある日、ざらめさんの不思議な能力を見せてもらうことになるのです。