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  • 著者東京新聞社会部/編集
  • 出版社岩波書店
  • ISBN9784000220330
  • 発行2006年3月

あの戦争を伝えたい

はじめに

東京大空襲  「敵国の母」祈りは海を越え/絵で語る「地獄の橋」/母への思い,介護の心

山の手空襲   炎の表参道,書店の奇跡/連夜の猛襲,渋谷灰燼

キリスト教徒弾圧   獄死,枕元に聖書/「スパイの子」に耐え/苦しみ半世紀…和解

沖縄戦   肉親に手をかけ……/血と泥の病院壕/“戦場”今も変わらず/投降促す住民を“虐殺”/住民を引き裂く援護法

原爆投下   「ピカ」の後,地獄絵図/「うつる」偏見を恐れて/胎内被爆,奪われた怒り/それでも語り続ける

サイパン陥落   玉砕より「生きたい」/逃避行三カ月,自決の崖/玉砕の島から原爆出撃

硫黄島玉砕―任務は自爆攻撃

回天特攻   愛する者のために死ぬ/戦友を送り出した痛惜/「人生,意味あるものに」/最後の式辞で伝えた平和

大和沈没   きしむ鋼,断末魔/重油の海で「生」への切望

加害と向き合う・中国編   兵士が背負った“罪”/捨てた毒ガス弾は/秘密に縛られた半生

加害と向き合う・韓国編   “傷”うずく日本名/皇民を強要した学舎/苦学の日本語が「恨」に/日本人妻,受難の日々

シベリア抑留   ごみのように逆送/愛した地で獄死/非業の死を刻んだ/待っていた二重の差別

満州棄民   4500柱,公墓に眠る開拓民/那須に緑,開拓は死なない

南方戦の傷跡   友を思い涙,「証人」の孤独/夢を奪われ,療養所の半生/遺骨の無念を忘るまじ

米兵になった日系2世   ヒロシマ通訳の苦しみ/オキナワに寄り添い/止められぬ「自決」,心通じず

BC級戦犯   収監8年,「自分の愚かさ」を責める/無実を信じ,妻は闘う/名誉回復を訴える韓国・朝鮮人元軍属

日本人「逃亡兵」の記録   「どうせ死ぬなら戦う」/用心棒から“ゲリラの星”に/日本・インドネシアの繁栄を下支え

戦時下の記者,その後   国民を誤らせた責任,「私も被告席」/捨てたペンを再び手に

語り継ぐ意志   ホロコースト語る日本人/ひめゆりを枯らさない/戦争の手触りを取り戻すために

あとがき

略年表

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