• 著者中村哲

ペシャワールにて

ペシャワールについて語ることは、人間と世界について総てを語ることであると言っても誇張ではない。貧困、富の格差、政治の不安定、宗教対立、麻薬、戦争、難民、近代化による伝統社会の崩壊、およそ全ゆる発展途上国の抱える悩みが集中しているからである。悩みばかりではない。我々が忘れ去った人情と、むきだしの人間と神に触れることができる。我々日本人が当然と考えやすい国家や民族の殻を突き破る、露骨な人間の生き様にも直面する。

>> 続きを表示

この本を借りた人が、最近借りている本

  • ルパンの消息 / 長編推理小説
  • 総力捜査
  • 本を守ろうとする猫の話
  • 騎士団長殺し 第2部(遷ろうメタファー編)
  • 森のなかの海 下
  • だれのせい?
  • 森のなかの海 上
  • 不時着する流星たち
  • おもいだしてごらん
  • はるのひ