発達障害を持つ子どもの親は孤独に陥りやすい。支援や療育制度の不十分さ、情報の少なさなどの状況に加え、世の中の理解不足から、外に助けを求められず抱え込んでしまう親は多い。そうした親の一人である著者は、SNSで自身の発達障害子育てについて発信し始めた。一人でも多くの孤独な親に届くように、そして出口の見えない暗いトンネルの中にいた4年前の自分に届くようにと。その思いは少しずつ広がり、今や5万人以上の悩める発達障害児育児中の親から、「この思いは自分だけじゃないんだ」と共感を得ている。また、彼女のSNSは親同士の交流の場となり、療育情報や発達障害の特性への対処法など「うちの子によかった・悪かった」情報が行き交うのも人気の理由の一つ。本書ではそうした情報も余すところなく伝え、悩める親たちの気持ちを軽くしつつ、育児の情報やヒントも得られる一冊となっている