知らずに加担している、この圧倒的な不正義。
東京の路上で。灼熱のカタールで。
日常を奪われ「奴隷」とされた人たちの
想像を絶するストーリーを軸に、
世界5000万人、数十兆円規模の
グローバル闇産業の驚愕の実態と
いま企業・個人に求められる行動を語る。
◎ワールドカップ開催国カタールの強制労働で世界が注目する大問題
◎世界5000万人・数十兆円規模の“グローバル産業”「現代の奴隷制」の真実
◎日本の事例も‥‥奴隷状態から生還した3人の驚愕のストーリー
◎ビジネスが鍵! サプライチェーンに潜む強制労働リスクにどう対処する?
◎SDGsとESGの時代、企業・個人に求められる問題解決へのアクションを示す
モノのように売られ、酷使され、捨てられる――
世界5000万人超と言われる「現代奴隷」。
それは過去でも遠い国の話でもなく、ビジネスや消費を通じて
私たちの経済・社会・暮らしにもつながっている‥‥。
アメリカで、日本で、カタールで。想像を絶する日々を経て
奴隷状態から生還したサバイバーたちのストーリー、
問題解決に取り組む人々の挑戦を丹念に取材し、
人身取引の真実と企業・個人にできることを示す。
[構成]
日本語版序文
序文――なぜ?
第1章 現代奴隷とはだれのことか
第2章 最も卑劣な犯罪――人身取引というビジネスモデル
第3章 ネパールからカタールへ――債務奴隷
第4章 心に刻まれたタトゥー――腐敗と免責
第5章 奴隷化の心理的影響
第6章 バル・アシュラムの子どもたち
第7章 人身取引加害者の胸の内
第8章 限られた選択肢
第9章 ビジネスが鍵(課題と解決策の両方で)
第10章 解決法――個人から、分野を超えた世界的な関わりへ
第11章 私のヒーローたち