「スローフード」って何だろう?イタリアの小さな町で始まった、静かに広がりつつある、しかしどこか間の抜けた感のあるムーブメント。それは、だらだら食事をすることでもないし、金にあかせて高い食材を買うことでもない。スローフードの真髄を追う著者は、イタリア各地の人々を取材し、彼らの日常の食卓に息づく深遠なる哲学に出会う。スローフードとは生き方の問題なのだ。