わが国の公共図書館で働く職員のほぼ4分の3が非正規雇用職員です。大学・学校・専門図書館でも過半数が非正規雇用職員という現状にあります。非正規雇用職員の大半が女性で,非正規労働を考える際,女性の視点は欠かせません。
本書は3月に行われたセミナーの記録です。講演「図書館で働く女性非正規雇用職員」,報告「はむねっと(公務非正規女性全国ネットワーク)アンケート調査からみえてきたこと」と報告「会計年度任用職員に関する提言」を収録し,参加者による活発な意見交換も収められています。
図書館活動を支えている非正規雇用職員の問題は,女性の労働問題でもあります。これからの図書館サービスと職員のあり方を考える大きな一歩になる書です。