武士とは、何だったのか?千年に亘る戦いの系譜を一冊に刻みつけた、驚愕の傑作歴史小説。〈螺旋プロジェクト〉中世・近世篇。負け戦の果てに山中の洞窟にたどり着いた一人の武士。死を目前にした男の耳に不思議な声が響く。「そなたの『役割』はじきに終わる」。そして声は語り始める。かつてこの国を支配した誇り高きもののふたちの真実を。源平、南北朝、戦国、幕末。すべての戦は、起こるべくして起こったものだった――。〈巻末付録〉特別書き下ろし短篇