ある仙薬の製造法を求め、「生きて帰った者はいない」と言われる郷に潜入した青年・マンドレイク。彼はそこで、郷人から忌み嫌われ、鎖によって身体の自由を奪われている少年と出会った。その少年-シュタルに自分と相通ずるものを感じたマンドレイクは、互いに心を通わせるようになる。だが、二十年に一度行われるという謎の祭りが、シュタルたちを脅かそうとしていた…。麻城ゆうの本格派ファンタジー。