• 著者駄田井正
  • 出版社文化科学高等研究院
  • ISBN9784924671737
  • 発行2023年1月

成長から成熟へ / 日本的文化資本の創造

核の脅威、資源の枯渇、気候不順、経済格差の拡大は人間社会の存続を脅かす要因で、SDGs はこれらへの対応を指標化した。その達成には経済の成長から社会の成熟へと考え方の転換が必要となる。人口や物的生産の増加がなくても、人間社会の進化をめざす社会であり、物質文明の高度な段階にあり、平和で人間の特質にそった社会である。その特質は、第1に人は苦労しないで得たものは大事にしない、第2に人は逆境に強いが安楽の境地では弱い、そして第3に人は十人十色で多様である。多様な文化が共存せねばならない。
質の高い生活を実現するには、富を幸福に変換する能力としての文化力を磨くこと。日本の伝統的文化を見直すことが文化力を高めるのに貢献する。家族やコミュニティは、従来のしきたりや制度にとらわれない多様な形態であること。
評判のピケティ『 21世紀の資本』を批判した、反・ピケティ論」を収録!

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