• Authorトム・ロング 秋勇紀 高田新山
  • Publisher秀和システム
  • ISBN9784798068169
  • Publish Date2023年2月

Good Code,Bad Code / 持続可能な開発のためのソフトウェアエンジニア的思考

「よいコード」と「悪いコード」の違いは、どこにあるのでしょうか。もちろん、どんな立場で、何を作るのかなどによって、その定義は変わってきます。
 本書では、プロの「ソフトウェアエンジニア」として、堅牢で信頼性が〓く、保守しやすく、チームメンバーが理解や適応しやすいコードを作成するための概念と実用的な〓法を、Googleでテックリードを務める著者が解説しています。
 本書では、まず「高品質なコードを書く」ために、次の4つのゴールを設定しています。
 1. 正しく動くこと
 2. 正しく動作し続けること
 3. 要件の変更に対応しやすいこと
 4. 車輪の再発明をしないこと
 そして、これを達成するための戦略として、「コード品質の6つの柱」を次のように示しています。
 1. コードを読みやすくする
 2. 想定外の事態をなくす
 3. 誤用しにくいコードを書く
 4. コードをモジュール化する
 5. コードを再利用、汎用化しやすくする
 6. テストしやすいコードを書き、適切にテストする
 本書では、この6つの柱に沿って、ソフトウェアエンジニアとしてコードを書く際のアドバイスが述べられています。著者の知識と経験が、具体的かつ実用的に言語化されています。
 本書は、経験が3年以内のソフトウェアエンジニアをターゲットとして執筆されていますが、チームで開発を行う際のリファレンスとしても利用できるでしょう。あるいは、経験のあるエンジニアであっても、自分の経験を整理し、言語化するための便覧としても使えるはずです。そして、チーム開発で、他のエンジニアをメンタリングするための便利なリソースとしても活用できます。

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