九州新幹線<さくら410号>の車内から五歳の少女が消えた!
犯人に翻弄される十津川警部が仕掛けた罠とは!?
巻末に西村京太郎の年譜を収録。
警視庁捜査一課・吉田刑事のマンションが放火され、焼け跡から女の刺殺体が発見された。
吉田は休暇をとり、五歳の娘・美香と鹿児島県指宿に向かっている最中だった。
女が六本木のホステスであることが判明するが、吉田は面識がないという。
そして東京への帰路、吉田父娘が乗車した九州新幹線<さくら410号>車中から、美香が誘拐されたのだ!
捜査が進む中、吉田刑事の黒い噂が浮上してきたが……。
誘拐犯からの指示で、吉田は博多から下関へ、そして長門市、益田、松江に移動させられる。
誘拐犯の目的は?
そして、十津川が仕掛けた罠とは!?
傑作長篇ミステリー!