特殊相対性理論の提唱後、アインシュタイン(一八七九-一九五五)は、自然法則の時空的記述について、より一般的な枠組みを与えるべく思考を重ねた。本書は、彼が一般相対性理論を着想し、その定式化を完了するまでに発表した論文のうち六篇を精選する。思索の流れ、試行錯誤、困難を克服する鍵となったアイデアが浮き彫りになる。