遺伝子治療は夢の医療であり、人類に計り知れない恩恵をもたらす可能性を秘めている。しかしその恩恵を受けるには、避けて通れない大問題がある。あなたの遺伝情報を管理するのは誰か。あなた自身か、医師か、保険会社か、それとも国か。21世紀に生きるみなさんは、それを自分達で決めなくてはならない。その日のために、誰もが遺伝子について最低限の知識を持つことを要求される日が、ついそこまで来ている。