二十三年前、五月御霊会の日に事故死した父。その目に見えない力が、大きな潮流のように姉妹の運命を動かしている。離れて育った芭江と杉子の、二人の男性をめぐり交錯する恋愛。故郷に語り継がれた「かわうそ伝説」の秘密。-父祖の霊魂が生きる四国の村と七十年代の東京を舞台に、濃密な筆致で織りなす、長編小説。
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