• 著者出村光世
  • 出版社日経BP
  • ISBN9784296201556
  • 発行2023年1月

妄想と具現 未来事業を導くオープンイノベーション術DUALーCAST

★未来を背負う、すべての新規事業開発者へ
★事業開発者×研究者×クリエイターの共創を生む、オープンイノベーション術
・気象データを基に3Dフードプリンターで調理する「サイバー和菓子」
・室内の感情を栄養にして育つデジタル植物「ログフラワー」
・世界のトレンドからプレイリストを生成するラジオ「モーメントチューナー」
・市民から脳波データを自動で買い取り、唯一無二の絵画を生成する「脳波買取センター」
・・・etc
共創を通した「未来体験」のプロトタイピングを得意とする、越境型クリエイティブ集団「Konel(コネル)」。テクノロジーを用いた未来の妄想を発信する、イノベーションメディア「知財図鑑」。両社を率いる著者・出村光世による、オープンイノベーション術が新体系「DUAL-CAST(デュアルキャスト)」としてまとめられた一冊。
本書では、自社のバイアスを打破し、アイデアを妄想し、プロトタイピングによって未来事業を具現化するためのオープンイノベーションの手法をまとめている。ポイントは「新規事業担当者×研究者×クリエイターのコラボレーション」だ。
情熱をもった人材がチームを組み、ひとたび視点を変えることで、飛躍的な未来の「妄想」を描くことができる。そして、その「妄想」を可視化し、共創を促すことで、推進力が高いプロジェクトをデザインし「具現」へと導くことができる。
本書では筆者であるKonel・知財図鑑代表の出村光世が、仲間のクリエイターたちと新規事業の立ち上げを支援する中で見いだしてきた共創のコツが「DUAL-CAST」という新体系としてまとめられている。誰でも自社で取り組めるよう、企画・発信・実装までのアプローチを具体的な事例を交えて学ぶことができる。新規事業部・研究開発部・知財管理部など未来事業を背負う人材がDUAL-CASTを実践することで、企業のオープンイノベーションや世界の進化のスピードは速まっていくはずだ。
そして、本書はクリエイターが未来事業に参画するために有効な情報が詰まっている。商品広告やブランドデザインを得意としているクリエイターにとって参考になる点は、未来事業開発は「可視化スキル」と「体験化スキル」が大きく役立つという事実だ。一人でも多くのクリエイターが、未来を導くプロジェクトに関与できる。そんな世界をつくっていきたいと願っている。

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