言葉と人の関係を考える大反響連載、第2巻。言葉を〈獣〉の姿で見ることができる東雲と、詩に強い関心を持つ薬研。「この世で一番美しい言葉の獣」を求め、二人は〈言葉の生息地〉を探索する。〈生息地〉で出会う様々な〈獣〉たち。対話によって心のうちに見えてきたのは、記憶と記録にまつわる、二つの違った考えだった――。「私は忘れられたくない。みんなに」「なぜみんな記憶に固執するんだろう」記憶とは。記録とは。二人の思索は森の奥へと続いていく。