• Author下川晋平/写真
  • Publisherふげん社
  • ISBN9784908955204
  • Publish Date2023年1月

Neon Calligraphy

「Neon Calligraphy」はイランにおけるネオンカリグラフィーを撮影したシリーズ。

イスラーム圏であるペルシアでは伝統的に書道文化が発展してきたが、 現在ではその一端を町に灯るネオンにも見出すことができる。 ネオンの看板屋が並ぶ通りでは各店がその腕を競い合うように“書”を発光させている。

イスラームにおいて書は「霊魂の幾何学」である、 見えない神的生成の流れを筆を通じて「見えるもの」へと 結晶化させたものであると言われる。 さらに、ある中世ペルシアのスーフィーによると“至高の筆”は光そのものであるという。 つまり眼によって知覚しうるもの全てが(神による)カリグラフィーということだ。 ここにおいて世界は神的な筆による“photo”「光」“graph”「描かれたもの」の 不断の運動というヴィジョンが到来する。

闇夜を疾駆する光の筆の運動。 それは闇を引き裂き、神的生成の光子を放電させる、速度であり、線分であり、 痕跡の結晶なのである。(Neon Calligraphy展 ステートメントより)

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