• Author平松洋子
  • Publisher文藝春秋
  • ISBN9784167920159
  • Publish Date2023年3月

肉とすっぽん / 日本ソウルミート紀行

牛、馬、猪、鹿、鴨、鳩、鯨、羊、すっぽん、内臓……
「人はなぜ肉を食べるのか」
問いを掲げた平松さんは、日本全国十か所をめぐり、十種の「肉」と
人とのかかわりを徹底取材。ひとつの文化として肉をめぐる諸相をとらえ、
動物とその肉について、見て、聞いて、食べて、深くその根源を考えた
前代未聞のルポルタージュ。
 胸骨の端にそっと指を入れて横隔膜といっしょに引き上げると、紫色に光る
 かたまりがぽろんと現れた。 (中略)ぷりっぷりのレバーの一片をそっと口の
 なかに入れた。(本文 4章「鳩」より)
「生きもの」が「食べもの」になるまでの間には実に様々な工夫や技術が介在し、
「うまい肉はつくられる」ことがわかる。
信念を貫き、魅力的な多くの日本人の「仕事」の
歴史にも光を当てたエキサイティングな傑作ノンフィクション。
解説 角幡唯介

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