「親愛なる女の子たち、私たちには決死のストライキが必要だよ。生きていることが耐えがたくなったよ」
プーチン政権下で「国の道具」にされてきた
非正規雇用の〈女の子〉たちが覚醒する。
ウクライナ侵攻前夜に書かれた、フェミニスト誕生小説
ロシアの作家でフェミニスト、反戦活動家であるダリア・セレンコが描く、プーチン政権下の「公的機関」で働く非正規雇用の女の子たちの物語。国家にとっては安上がりな道具に過ぎないけれど、私たちがいなければこの国は動かないのでは? 国家と社会の歪みを、日々、身体で受け止めていた彼女たちは、ついにその理不尽さに気づき……。
反戦活動による政権からの弾圧を経て、現在出国中の著者による「日本語版のためのまえがき」掲載。