忘れられた長屋暮らし? どっこい活きていた! 大阪発 長屋が作る未来型コミュニテイの物語 オールカラー
大阪の中心地・梅田。ここから徒歩15分ほど北区豊崎の長屋街。一歩踏み入れた途端、著者は目を見張った。緑豊かな土の路地、数棟の長屋。高層ビルに囲まれながら時間が止まったかのようなたたずまい。都会のオアシス。これは残したい、残すべきである……
そこから著者ら大阪市立大学(現大阪公立大学)の研究者らによる実践研究が始まった。15年間取り組んでいる長屋のリノベーションプロジェクト。11年11回におよぶオープンナガヤイベント。
1部では長屋人の物語が語られる。長屋を舞台の新鮮なライフスタイル。居場所、絵本図書館、癒し教室、交流・福祉事業。
2部では、長屋の空間的・経済的な可能性を探る。
3部では大阪モデルにとどまらず数多くの他事例と連携し、新しい長屋ムーブメントを巻き起こすための戦略を提言する。