人生はひどいものだけれど自分から投げ出すほどのものではない、というロシアの作家ゴーリキーの言葉が困難な今を生きる私たちの「鍵」になるのではないか。生まれながらの宿命は変わらなくとも運命の偶然とは必ず出会い、それが人生を豊かに変えてくれるのだから。受験、就職、病気、年齢、生きがいとは-。私たちの切実な問いに作家五木寛之がともに悩み、ともに答えを模索した人生のガイドブック。